コラムColumn
ノミ・マダニ

ネコのアレルギー

猫ちゃんのアレルギーについては、いまだ不明な部分があり、単一の症状でない場合があります。
痒みだったり、消化器症状だったり、呼吸器症状だったり・・・

こんな時は、アレルギーを疑ってみてください

〇顔や首の痒み、皮膚炎がある
〇舐めすぎて皮膚がただれている
〇くちびる・腹部・後ろ足に皮膚炎がある
〇感染症や寄生虫の治療に反応がない
〇軟便~下痢

検査は?

基本的には除外診断となります
 除外診断;特定の病気でない事を確認しながら、目的の病気に的を絞っていく診断方法

猫ちゃんのアレルギー検査(IgE検査)もあります

環境アレルゲン
節足動物 5種(ケアヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ・アシブトコナダニ・ノミ・蚊)
カビ 4種(アスペルギルス・アルテリナリア・クラドスポリウム・ペニシリウム)
樹木 3種(日本スギ・シラカンバ・ハンノキ)
キク科植物 5種(ヨモギ・オオブタクサ・アキノキリンソウ・タンポポ・フランスギク)
イネ科植物 5種(カモガヤ・ハルガヤ・オオアワガエリ・ホソムギ・ギョウギシバ)

食物アレルゲン
肉系 9種(鶏肉・卵黄・卵白・七面鳥・アヒル・牛肉・牛乳・羊肉・豚肉)
魚系 4種(カツオ・マグロ・サケ・タラ)
植物系 5種(小麦・トウモロコシ・米・大豆・ジャガイモ)

ですが、痒みなどの症状とIgE抗体の関係性などが、詳しくわかっていない部分があります
IgEが高い=アレルギー
IgEが低い=アレルギーではない
とはならないので、注意が必要です

治療は?

多くは、薬を使った内科治療がメインです。
食事の変更も検討しますが、なかなか食事を変更することが難しいため、変更できない事もあります

日々の診察で一番多いネコのアレルギー

実は・・・・「ノミアレルギー」です
ノミのアレルギーは、ノミの駆除が必要です。

猫ちゃんの寄生虫については、こちら

まずは、ノミ駆除をしてみて、痒みが変わらないようであれば、病院へご相談ください